お電話での相談予約
083-902-5959
平日：9:00～12:00 13:00～17:00
土日・祝日:メールからの相談予約をご利用ください。
メールから相談予約
お電話での相談予約
083-902-5959
平日：9:00～12:00 13:00～17:00
土日・祝日:メールからの相談予約をご利用ください。
メールから相談予約
売上拡大
鏡夜叉麿（刀匠）
2009年、父親の友人である刀匠との出会いがきっかけで弟子入りを許され、5年間の修行を行う。2014年、防府市の鍛錬所に移り本格的に和包丁の制作を始める。2015年、文化庁の主催で行われる「美術刀剣刀匠技術保存研修会」を修了し、刀匠の資格を取得。同年に独立し、主に欧米・ブラジル・日本の顧客に向けて日本刀と包丁の制作を始める。そして、2021年オリジナルブランド「YASHA YUKAWA」を立ち上げ、新たな包丁および刀の制作に取り組む。
| 住所 | 電話 | ホームページ |
| 〒747-0104 山口県防府市真尾511-1 | （090）1012 – 4687 | https://yashayukawa.com/ |
相談者は刀匠の事業を行っているが、海外からの引き合いもあり新事業として日本刀の制作技術を活かした和包丁の商品開発を検討していた。しかし、包丁を納める箱を含めたパッケージ制作については初めての経験であり、相談者自らがロゴデザインのラフイメージを書き起こしたが、箱の仕様の決め方やパンフレットやラベルなどのを含めたデザインの内容について具体的なアドバイスが必要であった。
COはまず商品化する包丁の特徴について分析を開始。相談者は基本的には居合いで使用する日本刀や美術品としての日本刀のオーダーメイド制作が多いが、今回新たに和包丁の商品を行いたいと希望しており、一般的に流通しているものとは異なり、一つ一つ厳選した玉鋼を用いて刀鍛冶の技術を活かした包丁であることが競合商品に対する強みであると判断。一方、パッケージデザインを含めたブランディングに関してはあまり取り組みがなされていなかった。また、新型コロナウイルス感染拡大により品評会や展示会の開催ができなくなり先行きが不透明な中、新たな取組を行う必要があると判断。パッケージを含めたデザインブランディングと併せてオンラインで購入ができるようウェブサイトのリニューアルを課題として設定し、新商品の開発に取り組むことにした。
まずはターゲットを国内外の愛刀家に設定。相談者自身が元々画家の仕事もしていた経験から、ロゴのデザインを手書き作成したものをデータ化することで、内包を含む桐箱のパッケージやパンフレットなどブランドイメージの統一を図ることを提案。さらに、拠点内のIT担当COにも支援に入ってもらい、ウェブサイトも再検討。無料のデザインツールCanvaを活用して相談者自身が販促物のデザイン制作ができるようにするなど、全面的なブランディング支援を行った。そしてCOは、さらなる売上拡大のために、YouTubeを活用して鍛錬所の様子や制作過程などの動画を使った情報発信を行うことを助言。また、県内の通訳コーディネーターと連携して、日本刀鑑賞会や相談者の技を見て実際に体験できるワークショップを開催するなど、自社ブランドと商品の認知を高めるのに努めた。
相談者が最初に来訪した際には、新たな商品開発への強い思いのあまり、商品コンセプトの構築に苦心している様子であった。そのため、相談者のこれまでの経歴や事業への思いを、傾聴の姿勢でじっくり聞くことに徹した。すると、相談者も自らの事業のコンセプトを見極めることができ、相談者からパッケージのアイデアが出てくるなど、ブランディングに取り組む積極的な姿勢が新商品開発の成功につながったと思う。
こうして完成したオリジナルブランドYASHA YUKAWA の“KANAYAGO”の包丁は、愛刀家への人気が高まり、動画がきっかけに海外の顧客のYouTubeによる商品紹介が反響を呼んだ。国内よりも海外からの問い合わせが増え、販売開始より間もなく完売。売上は前年比130%増を達成した。今後は、安定的に商品製造・販売を行うことを目指し、ウェブサイトの機能向上や、海外での品評会開催も予定している。
長期間に渡ってCOの皆様が根気強く話を聞いてくださり、親身になって一緒に考えてくださったおかげで、新商品開発を成し遂げることができました。さらには、ブランディングを通じて初めは漠然としていた商品のイメージが具体的になり、成果を実感することができました。本当ありがとうございました。
PAGE TOP
Copyright(c)2020 山口県よろず支援拠点 All Right Reserved.
