事業承継した地元名物が、ブランディングで売上140%アップの人気商品へ


売上拡大

企業情報

大正元年創業、四代続く老舗蒲鉾店。地元産の新鮮なエソのすり身等を使った上質な蒲鉾は、看板商品として110年の歴史がある。

秘伝のたれ漬けのエソの皮で包んだごぼう巻、油揚げに包んだ志田巻など、自慢の味も長年の人気商品である。 明治時代の建物が多く残る史跡地区にある店舗は、地元の常連客や観光客が訪れ、贈答品やお土産として愛用されている。

住所電話ホームページ
〒758-0033
山口県萩市恵美須町1
(083)822-1337http://hagizin.com/
四代続く老舗蒲鉾店

きっかけ

新商品開発を検討した矢先、同業者から事業承継の提案

家庭用から贈答用まで、長年ご愛顧いただいている老舗蒲鉾店。近年、蒲鉾の売り上げが減少傾向のため、地元産のエソを使った商品開発について考えていた矢先に、同業の荒川蒲鉾店が閉業するため、地元名物「魚ロッケ(魚のすり身の揚げ物)」の味を承継してほしいという依頼があった。しかし、エソの擂り身天ぷらの新商品と併せて、矢次ブランドの商品として販売したいが、パッケージデザインや宣伝についての知識やアイデアがない。 そこで、設備の融資でお世話になった金融機関に相談をしたところ、当拠点を紹介されて相談に至った。

課題の把握

商品価値を高めていくブランディングが課題

COはまず、会社や既存商品の情報、相談者の経歴をヒアリングした。すると、相談者は地元・萩市で水
揚げされる新鮮な「エソ」の旨味について熟知をしており、業界では珍しい「エソのみ」を使った商品作りを得意としていることが分かった。エソは一般的に高級魚とされており、相談者が住む地域は日本海の荒波で獲れた新鮮な魚介類に定評がある。また、引き継いだ「魚ロッケ」と、新商品の「すり身の天ぷら」も、新鮮なエソで作ることが最大の強みである。「魚ロッケ」という名称については、同名商品が多く存在するが、実は引継ぎ元企業の登録商標であり、その味には多くのファンがいた。しかし、「新鮮なエソのみで作る」とうたっても一般的にエソの認知度は低いため、商品価値が伝わりにくく、既存商品も美味しさを広く認知できていない。そこで、相談者とCOは、エソの認知度向上への取り組みが自社ブランドの価値を高める最大の近道と考え、一緒にブランディングについて考えていくことにした。

支援内容

子どもたちにもエソを知ってもらえるブランディング

まずは、メインターゲットを荒川蒲鉾店の「魚ロッケ」ファンの多い地元客とし、さらに魚介類を買い
求める観光客も視野に入れて設定した。子どもたちにも「魚ロッケ」と「魚の練り物」は、ほどよい甘
味が人気の商品であることから、COは相談者に「子どもにも分かりやすく、人気が出るためのブラン
ディング」を実施することを提案。エソの魅力が伝わるキャッチコピー、エソのみで作っていることが
一目でわかるネーミング、さらにスーパーや道の駅では同類の後発品として陳列されるので、売り場で
際立つパッケージにするために、同店の既存商品や練り物コーナーの他社商品等と比較分析して、今ま
でにない商品としてブランディングを行なった。「魚の練り物」はエソ100%と、美味しさと100
点満点の天ぷらであることをうたい、「えそ100天」とネーミング。「魚ロッケ」と共にエソの爬虫
類の様で独特な顔をモチーフに販売コーナーでは、遊び心があり、他に無いデザインを作成支援した。

ポイント

初回の相談では、魚介類の加工品のパッケージへの固定観念があり、相談者はよく見るデザインや商品名にすることが当たり前と思っていたので、ブランディングの必要性を理解してもらえるように心がけた。商品の独自性を活かしながら、ターゲットに向けたブランディングにより、新しい矢次ブランドができることで、今後の販売活動や商品開発への意欲に繋がった。また、全てオンライン相談であったため対面以上に情報収取とコミュニケーションに配慮した。

「魚の練り物」はエソ100%

新商品が人気でリピーター続出、売上も140%増

完成した「魚ロッケ」と「えそ100天」は、自店と地元のスーパー3ヶ所での販売が始まり、事業承継と商品開発の経緯が新聞やテレビでも取り上げられたことから予想を大幅に上回る売り上げとなった。一時は在庫切れになるほどの人気で、売り上げは前年比140%増を達成できた。
現在は、ECサイトの立ち上げとSNSでの情報発信にもCOと一緒に取り組み、観光客へのPRや、全国的な販路開拓を目指している。

地元名物「魚ロッケ(魚のすり身の揚げ物)」

相談者からひとこと

何度も話を聞いてくださり、新商品開発だけでなくSNSやECサイトでまで幅広く相談に乗っていただきました。 商品を売るためにはブランディングが必須であることを教わり、エソを知ってもらうことから始めるという提案と、売り場で目立つためのパッケージデザインを支援していただき、予想を上回る売り上げに繋がりました。

矢次氏

矢次蒲鉾店PDF

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